Statement 2

 

Windows7ではメールソフトを外すそうですね。

そこで大事なのが情報場のコンセプト。

こういう統一的な思想があると、どれほど心強く助かるか。

単なる自己満足信仰ではなく、御利益のある技術思想の問題。

メールソフト一つくらい、外そうが付けようが、環境転送の本質に影響ありませんよ。

例えば、使用文字のサイズや画面の拡大%情報の設定なんか、今から先の(高齢者がパソコン使う)社会では必須。

新規マシン購入の度に、一々、これの再設定は面倒です。

第一、その設定作業をデフォルトの小さい字で実施するしかないので、やり辛い。

(ついでに蛇足指摘しておくと、ワイド画面だと、下のボタンが画面からはみ出て、クリックできないようになってるし・・・。)

一律の画面拡大ボタンで済む話じゃないの。

それが個人ユーザの個性。

こういう点を考慮せずに、何が身障者向けの機能だ、MSよ。

つまり、環境転送は、今後のIT世界で必要不可欠な機能。

この基本認識を踏まえた上で、本論に入ります。

 

まず、

「個人ユーザ向けに転送を自動化した」

という事実が新しいと指摘しました。

これに対し、

「それ以前にも、OSのアップグレード時(95⇒98)に、似たような技術は採用されていた。

これも個人ユーザが実行する機能だった。」

と言う特許潰しが登場するカモ。

しかし、これは機能としての環境転送ではありません。

技術的にも違う。

実は、OSグレードアップと環境転送が機能として基本的に違うことは、MS自身が認知しています。

この事実は、例えば、

 

Vistaアップグレード

Vista転送

 

を見れば判ります。

MS自身が分けて区別しているでしょう。

アップグレードと環境転送で適用事例が違うのだから、この真相は隠しようがない。

技術的相違問題についても、この例で明白です。

だって、MS自身がアップグレードできないバージョン間は環境転送で移せと言ってる。

これほどの威力なのです、環境転送とは。

「もし、アップグレードと環境転送が同種、同レベルの技術なら、環境転送できる相手OSにはアップグレードもできるはず。」

素人(弁護士や陪審員)に内部の詳細は判らなくても、この指摘で、技術的相違が納得できるの。

 

「発明というのは、ある時期が来ると、社会の要請(need)で自然に誰かが考え付く。」

というのは真か偽か?

さて、どう思いますか?

逆に、ある発明が社会の趨勢を変えるとは思いませんか?

ここから未来指向の話に入ります。

 

従来、テレビは新規購入時、アンテナに接続すると直ぐに観れました。

ところが時代はデジタル放送の時代に。

これでネットと融合される。

やがて、新規購入時に、ネットパソコン並みの初期設定が必要になるでしょう。

これも案外、面倒。

電気屋が来て設定してくれるならまだしも、量販店で買うと届くだけ。

宅配はメーカの業者ではなく、一般宅配業者でしょう。

つまり、今から先は、このレベルの個人設定も必要だということ。

すると、環境転送機能が使えます。

 

テレビ市場はパソコン市場より大きいですから、前途洋々。

と言いたいですが、そこは、良くしたもの。

特許には、有効期限というものがあります。

20年。

これを過ぎると、皆が無料で使える。

(ジェネリック医薬品みたいなもの。)

これが人類の掟。

だからこそ、特許制度は有効に作用しているの。

で、環境転送特許も、2018年には期限切れ。

さて、テレビ業界は、それまで、どうするか。

たとえ組み込みソフトでも、OSは使用してますから。

今まで、黙っていましたが、そろそろ、宣伝の時期でしょう。