サンプルリスト

 

サンプル1

OSWindowsMe

CPUIntel PentiumV1GHz

メモリ:512MB

チップセット:VIA ApolloPro 133A (VT82C694X)

HD:15GB

 

 

サンプル2

OSWindows98SE

CPUIntel PentiumV800MHz

メモリ:256MB

チップセット:Intel 440BX AGPSet

HD:60GB

 

サンプル3

OSWindowsMe

CPUIntel PentiumV500MHz

メモリ:128MB

チップセット:Intel 440BX AGPSet

HD:13GB

 

サンプル4

OSWindows98SE

CPUIntel Cerelon500MHz

メモリ:128MB

チップセット:Intel 810-DC100

HD:6GB

 

サンプル5

OSWindows95

CPUIntel PentiumU333MHz

メモリ:128MB

チップセット:Intel 440LX/EX AGPSet

HD:2GB×4

 

サンプル6

OSWindows2000

CPUIntel PentiumV500MHz

メモリ:64MB

チップセット:Intel 440BX AGPSet

HD:2GB12GB

 

サンプル7

OSWindows98SE

CPUMobile PentiumV500MHz

メモリ:128MB

チップセット:Intel 440BXAGP

HD:8GB

 

 

寸評

 

サンプル3とサンプル4の比較:

やはり、PentiumとCerelonは性能が違いますね。

同じ500MHzでも、これぐらいハッキリと差が出ます・・・。

と言いたいのは山々ですが、チップセットが違っている点も考慮しないと。

また、Meと98SEの違いも、少しは影響あるかも。

結局、他の属性が一致する資料待ちということです。

やはり、当社のHPの資料の必要性を痛感します。

 

サンプル3とサンプル6の比較:

メモリが倍になった割には、さほど速度に影響ありません。

レベル5とレベル6で多少差が出る程度です。

もっとも、これはOS(98と2000)の性能差が影響した部分もあるでしょう。

メモリの少ない方(32MB)を2000にしてみました。

ここで印象付けたいのは、メモリは、仮想メモリに入るかどうかが勝負の分かれ目だという点です。

64MBでは、レベル10で仮想メモリに突入してマトモナ時間では答えが返って来ません。

DRAMの種類で速度がどうのこうのというレベルじゃないのです。

勿論、正確な議論をするには、HPの資料が必要ですけど・・・。

 

サンプル2とサンプル3とサンプル5の比較:

PentiumIIPentiumIII の性能差が出ています。

PentiumII333MHzPentiumIII500MHzでは、速度差が、ほぼ23になっていることが判ります。

それに対し、PentiumIII500MHzPentiumIII800MHzでは、34から45程度です。

勿論、この資料だけからは断言できません。

OSもメモリもチップセットもバラバラです。

HPのデータで、その他の資料を検討する必要があるでしょう。

この場で言えるのは、こうあってほしいという希望的観測程度です。

 

サンプル1とサンプル2とサンプル3の比較:

PentiumIIIの比較です。

上のように、サンプル2とサンプル3の比較では、そこそこの性能差が出ていました

それに対し、サンプル1とサンプル2では、速度差が殆んど出てませんね。

大雑把に言って、1011から2021程度。

これでは、とても、1000800のクロック数差を埋められません。

これは一体、どういうことでしょう?

実は、サンプル2とサンプル3では、チップセットが同一なのに対し、サンプル1とサンプル2では違います。

この相違が出ているのです。

OSやメモリの差の影響は、HPの資料を見るしかないでしょう。

如何ですか?

意外と、チップセットで差がつくと感じませんか?

(「感じ」だけですよ、ここでは。)

1と2で、速度の逆転現象にまでは至ってないのが幸いですね。

 

サンプル3とサンプル7の比較:

同じPentiumIII500MHzですが、mobile用と通常品の比較です。

メモリ容量もチップセットも同じ。

OSだけが少し違います。

ただ、この場では、メモリの種類までは判らないので、その影響が計れません。

比較結果をどう思います?

予想どおりですか、それとも・・・?

やはり、詳しい比較にはHPの資料が不可欠です。

特に、このように、メモリの容量だけではなく、種類まで問題になる場合は尚更ですね。

等々。

 

 

如何ですか、ブーリアンテストの威力は?

一目瞭然でしょう。

主観の入る余地なし。

有無を言わさない、歴然たる証拠の提示です。

本ソフトが出たからには、「体感速度」なんかで自己満足する時代ではなくなったと言えるでしょう。

なお、以上は、少数サンプルのみからの「感想」にすぎません。

何遍も繰り返しますが、より正確な「実験科学的事実」がどうなっているかについては、HPの資料を参照してください。

上例だけを取ってみても理解できるように、特に、不良品かどうかのチェックには、CPU以外の部品の一致チェックも忘れないでください。

少なくとも、OS、メモリ、チップセットの一致は不可欠です。

その上で、格下(クロック数が少ない、同種のCPU)に負けているかどうかが、不良品かどうかの判定条件です。

勿論、3種の一致以外の「その他の要素・属性」が介入する可能性もあります。

「その他の要素・属性」が何を意味するかに関してはHPで議論してみてください。

このように細かく分類していくと、

細分化されすぎて、不良品判定が出来なくなるのでは・・・?

と危惧するユーザがいると思います。

しかし、御安心下さい。

大丈夫です。

チャント、判定可能です。

なにせ、分類項目よりも、パソコンの絶対数が桁違いに多い。

但し、判定が可能になるには、多数のユーザが自分のパソコンの計測データを投稿して、統計資料作成に協力してくれるという前提条件を満たさなければなりません。

是非、御協力ください。

たとえ、各ユーザ毎に、それぞれ異なるソフトをマシンにインストールし、その結果、厳密な意味では、総て異なるシステムになったとしてもOKです。

その程度の差は物理的変差として処置します。

逆に言えば、物理的変差として処理できない要因を、「その他の要素」の候補者にして、HP上で検討・検証するのです。

その上で、尚かつ、逆転が生じるケース。

これこそが、真の不良品なのです。

細かいことにこだわるのは、性能をポジティブに比較する場合です。

ネガティブ比較の不良品判定では、誤差を超えて、はっきりとした異常が検知されなければいけません。

どうです、陽と陰の本質的相違が納得できましたか?

こういう点をキチンと議論して説得するのがプロの役割です。

 

 

2001年7月追加分。

各計測結果リスト中、計測した日付が連続してなくて、間が開いているものがあります。

これは、都合の良い結果ばかりを寄せ集めた所為ではありません。

その逆です。

多少の時間的ズレは、計測結果に影響しないという事実を確認する意味でズラしてみたのです。

念のため、再確認の意味で、各マシンに対し、最近の計測結果リストを順次追加していきます。

同じレベルで、半年の時間的ズレが、どの程度、計測結果に影響したか確認しておいてください。

答えを言えば、物理的変差の範囲内に収まっています。

(各マシンに対し、HDやメモリの限界近くまで、他のソフトをインストールしたような場合には、計測結果に影響を及ぼします。今回の再計測では、このような事態は生じていません。)