Statement Y

 

皆さんは知っていますか?

現在でも、一部のパソコンをネットに繋げず使用するビジネス系が多いという事実を。

犯罪者の侵入を防ぎ、大事な情報を守るには、ネットから遮断しておくのが一番なのです。

昨今、世間一般の趨勢も、徐々に、そうなってきつつあります。

つまり、ネット端末用マシンとスタンドアロンのマシンを別にするわけ。

で、ネットに繋がないパソコンの入れ替え時に旧情報を取り込むには、どうすればいいのか?

ネット接続以前の機能として、自動転送する機能があれば便利でしょう。

そして、これがあれば、当然ながら、ネット接続マシンにも通用します。

開発秘話を明かせば、この発想が、環境転送特許のシーズの由来です。

 

特許申請の1998年当時は、猫も杓子も、ネット端末マシンを目指していました。

つまり、時代の趨勢は“スタンドアロン⇒ネット端末”という流れ。

その象徴が、MSのIEブラウザ抱き合わせであり、.NET構想。

それに対し、私の特許はスタンドアロンベース。

一見すると、私の基本思想が時代遅れに見えるでしょう。

しかし、事実は逆。

個人情報保護の視点では、私の思想の方が先進的で優位なのです。

で、この勝負、現実に、どうなったのか?

当然、私の勝ち。

だからこそ、現在の環境転送機能全盛時代が到来したのです。

そして、今後、更に、「“個人情報+設定情報”自動消去」の時代に入るでしょう。

 

万が一、MSが.NET構想を推進して、

「新OSへの(使用環境込みの)移行をMS側が自動で実施する世界」

が実現していたら?

その時は世界が崩壊しかかったでしょうよ。

あれほどバグがあると。

つまり、私が、歴史上、救世主の役割を果たしたということ。

この意味で安いものです、私に払う特許侵害賠償金なんて。

総額何兆円の損害が発生していたと思いますか?

サブプライム問題より被害額が大きかったカモ。

以上の準備の下、

 

思想編

「.NET構想と環境転送との本質的な相違は基本思想、つまり哲学だけか?」

そんなことはありえません。

私が指摘したいのは、1998年当時、

「MSが.NET構想で期待した中央集権機能も、私の提唱した個人ユーザ指向機能も、共に、新規性・進歩性があった」

という事実です。

二股道に分かれる前の機能・技術と比較して、両者は斬新な機能だったわけ。

だから、私の特許は無効化できないのですよ、Windows⇒Windowsに限定しても。

無効化できないと悟ると、

「MSは侵害してない。

MS側もライバルのSFソフトを実現しようと、独自に考えていた。」

と言い出す可能性があります。

今回は、これを論駁するのが目的。

 

特許侵害は結果論です。

仮に、MSが私の特許のことを知らず、FSTWを実現したと仮定します。

それでも、MSは私の特許を侵害したのですよ、結果として。

この事実関係が把握できなければ業界では生きていけません。

これが特許の有無を言わさぬパワー。

サブマリン特許が脅威なのは、正に、この点なんです。

「MSの方が先に考えていたら、先発明主義のアメリカなら大丈夫。」

なんて言い逃れしても駄目。

MSが製品化したのは私の特許のアイデア。

その証拠が、1998年時点での基本思想の相違。

 

二股道で、現実は、どちらの提案する方向に進んだか?

私の提案した道だったのです。

MS社のSF文書では、私の特許侵害回避の言い訳にはなりません。

(そんな文書があればの話ですが。)

現実に実現された機能が私の提案した機能の方だからです。

第一、MS自身、

「95functionalityと同類」

と宣言してしまったし。

それをです、

「私の特許を、実現してない幻のSFソフトの機能と比較する」

ことで新規性や進歩性を疑おうとする行為は間違いです。

実際に発明してないSF技術では、

「要素技術として、類似の技術を使う予定だった」

という言い逃れはできません。

 

いずれにせよ、当社は、95functionalityとの比較に絞って訴訟を行います。

.NET構想を比較対象に持ち出したのは、

「当時の技術の自然な流れで環境転送に行き着いたはずだ。」

なんていう幻想を破壊するためです。

業界で有名な“インテルの10GHzへ至る工程表”を思い出して御覧なさい。

現実には、私のブーリアンテストの一撃で別の道を選んだのですよ。

だから、現在、10GHzのCPUは出現してないの。

意味無いから。

同様のことが、環境転送機能にも当てはまります。